ブログ共同運営にあたり、契約書を作りました。
そもそも仲良いのに契約書必要?というところからですが、契約書は何かあったときに嫌な気持ちにならない、揉め事を事前に回避するオトナの技だと思います。
せっかく勉強中の、行政書士の仕事をちょっと体験してみたかった、というのもあります。
初仕事です!わーい!
複数人でブログ運営をする時の、契約書作成の注意点をお伝えします。
まず契約書の内容を検討する
まずは、なほさんが作ってくれたテンプレートを改造するところから始まりました。
サクッと作っておきました。
早い!
契約書作りましょう!から、原案がすぐに出てくるのがすごいです。脱帽。
甲・乙のところ、名前を色付きで記入してくれたの、とてもわかりやすかったです。
後から置換すれば良いだけなので、なおすのは簡単。さすが、これは良い工夫だなと思いました。
最初からガチガチに固めると後から辛くなるし、フレキシブル運用できる緩さを持たせたい。
毎月の記事数は定めず、運用構成と取り分の割合だけ定め、あとは話し合いで決める内容で合意しました。
主な条項は下記の通り。
- 作業内容
- 費用の扱い方の取り決め
- 各自の取り分の割合
- 秘密保持契約
- 著作権の扱いと修正可否
- 契約期間
契約書を成立させるまでにはいくつもの壁がある
小規模事業者に電子契約は難しい
ブロックチェーンの話をするくらいなので、電子契約をしてみたいなと思いました。
電子契約とは、契約書をクラウドにアップして、タイムスタンプを付与してもらう仕組みです。
ただ、どのタイムスタンプ業者も月額制です。
無料コースもあるのですが、保持期間が1年以内だったり、有料サービスに移行するのが前提のようでした。
月5件以上契約するのならペイするかもしれませんが、今回のような単発契約向きではないなと判断しました。残念。
収入印紙が必要
1万円以上の契約書には、収入印紙が必要になります。
契約書に書かれている金額に応じて、収入印紙の額が定められています。
国税庁のサイトにわかりやすい表があります。
契約金額が大きくなると、契約書にかかる税金も莫大ですねぇ。
金額が書かれていない場合は最低金額の200円でOKでした。
契約書が2枚あるので、200円の収入印紙をそれぞれに貼ります。
収入印紙が貼られていない場合はどうなるの?
収入印紙が貼られていない契約書は、契約としては有効ですが、印紙税法違反になります。
契約内容はさておき、課税文書であるにもかかわらず必要な税金を納めていない、ということです。
収入印紙が貼られていない場合のペナルティとしては、当初に納付すべき印紙税の額の3倍額の過怠税がかかったりします。
ちなみに電子契約の場合には、収入印紙は不要です。
契約期間の注意点
では、契約日付はどうすればよいのでしょうか。
「20XX年○月○日から20XX年△月△日まで」と記載しておかなければ、一生契約したままにもなりかねません。
契約書を検討している一方、ブログ制作の方はもう走り出してしまっています。
契約開始時点は、このブログ共同運営の話が持ち上がった時点からにするのが良さそうです。
開始日に過去の日付を書けばいいだけなのでは?
だめなんですってー!
契約書に過去の日付を書くのは「バックデイト」にあたります。
違法、ではないのですが、コンプライアンス的によろしくないので契約書の信頼度が下がります。
ではどうしろと・・・
そんな時は、この魔法の1文を入れるだけで万事解決です!
本契約は契約締結の日にちに関わらず、20XX年△月○日に遡って効力を生じることとする。
この1文があるだけで、バックデイトにあたらないんだそうです。不思議ですね。
印鑑の嵐
日本はハンコ文化なんだな、と改めて感じるとともに、もうこの面倒臭さなんとかしてくれーと思いました。
- 氏名の後の印
- 割印(契約書が2部以上の時に、書類にまたがって押す)
- 契印(契約書が2枚以上の時に、ページにまたがって押す)
- 消印(収入印紙にまたがって押す)
- 捨印(契約書の右上隅に押す)
もっと詳しく知りたい方は、こちらの「はんこ豆辞典」のページが詳しかったですよ。
抜け漏れにご注意ください。
郵送は普通郵便で送らない
さて、こうして完成した書類を2部、郵送でやり取りします。
スキャンしてメール
簡易書留やレターパックなど、追跡できるようにしておかなければなりません。
郵送途中で紛失したら、勝手に契約書に記名捺印した見知らぬ誰かと、知らないうちに契約が成立してしまう可能性だってあり得ます。
まとめ
- 契約書はあったほうが良い
- 契約書を成立させるには内容&型の検討が必要
- 収入印紙を忘れずに
- 契約開始日が過去の場合は魔法の一文を入れること
- 印鑑の抜け漏れに注意
うーん、難しかったです!
契約書作成には慣れが必要なのかなと感じました。
いろいろ考えて作りましたが、これでも抜け漏れあるのかもしれません。